子供が「とびひ」になったかも?
「とびひ」ってどんな症状?
私が「とびひ」に初めて遭遇したときは、
全然わからないことばかりでおろおろしましたので
かんたんにお知らせできればと思います。
この写真は
虫刺されをかいてできた水ぶくれがむけたところです。
これが「とびひ」と気づかずに悪化させてしまいました。
最初は、こんな感じです。
この段階で、適切に処置できれば大きくひろがることはないと思います。
子供が虫に刺されたり、何かにかぶれたり、あせもができたり
皮膚になんらかの症状が出た時に、痒がってかき傷を作ってしまうと、
その傷口に細菌が感染して「とびひ」になります。
かゆみのある水ぶくれが、あっという間に広がる様子が、
火事の時に火の粉が飛んで火事がひろがっていく様に似ているという理由で
「とびひ」と呼ばれていますが、
正式な名称は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
原因は細菌で、人にも自分にもうつる病気です。
子供が多いですが、大人にもうつります。
とびひってどんな症状なの?
とびひには2種類あります。
① 水ぶくれができるものを「水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)」といいます。
掻き壊した赤いじゅくじゅくしたところのまわりに小さなみずぶくれが出来て、さらにそのまわりが赤くなってきます。
水ぶくれは、はじめは透明ですが、次第に膿がたまってきます。
水ぶくれや膿は簡単に破れて、じゅくじゅくをつくります。
かゆみがあるので、患部をかいてしまいますが、その手でほかの部分をさわってしまうと、
じゅくじゅくしたところからしみ出て来る液体によって、その周囲へと増えて広がって行ってしまいます。
② かさぶたができるものは「痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)」といいます。
赤く腫れた所に、膿をもった水ぶくれができて、じゅくじゅくになります。
さらにそこに厚い痂皮(かさぶた)ができます。炎症が強く、疼痛を伴い
発熱、リンパ節腫脹、時に咽頭痛などの全身症状を呈することもあります。
重症になると菌が産生する毒素によって猩紅熱のように全身が真っ赤になってしまう場合がありますので注意が必要です。
どちらも健康な皮膚などに常在菌として存在している細菌が、傷口から感染することで発症します。
とびひの原因って何?
皮膚のバリア機能が低下しているときに傷をつくり、その傷が原因菌に感染することで発症します。
① 水疱性膿痂疹の原因菌は「黄色ブドウ球菌」
皮膚や鼻の中の常在菌です。
この菌が増殖するときに出す毒素が水ぶくれをつくります。
子供の「とびひ」のほとんどは、この細菌が原因です。
③ 痂皮性膿痂疹の原因菌は「化膿レンサ球菌(溶連菌とも呼ばれています)」
鼻の中やのどにいる常在菌です。
傷口などから皮膚に入り込むと、とびひ発症の原因になります。
ただし、黄色ブドウ球菌も同時に感染していることが多いです。
どちらかといえば子供より大人に多いです。
とびひを早く治すために
とにかく早めの手当が一番です。
早めに見つけて、広がらないようにする。
何度か「とびひ」になると、これ危なそうってわかってきますので
気になる症状があれば、早めに皮膚科や小児科を受診することをおすすめします。
特に脇の下は、みつけにくいところですので
お風呂の時には、よく見てあげていてください。
私が最初に遭遇した「とびひ」は子供の脇の下でした。
これ何??って、次の日速効で皮膚科に連れて行きました。
幸い広がることなく治りましたが
その時にはじめて「とびひ」という皮膚疾患を知りました。
さて、どんな治療をするかといえば
「とびひ」の原因は細菌なので、菌を退治する治療をされます。
抗生物質の薬を飲んだり、軟膏を塗ったりします。
かゆみが強い場合は、患部を広げないためにも
かゆみ止めの薬がいっしょに処方されることもあります。
そして、患部を広げないためにも
軟膏を塗った患部をガーゼなどで覆います。
このときに気をつけないといけないのは
密封してしまわないことです。
最近はやりの貼ったままなおすタイプの絆創膏は絶対に使用しないでください。
余計に悪化してしまいます。
私は、以前これで失敗してしまい
患部を大きくしてしまった反省からのお知らせです。
家でできること
皮膚は清潔に保つ必要があるので
お風呂にはいって患部をきれいに洗いましょう。
このときにほかの場所に患部がつかないように気をつけてください。
湯船につかるのも控えたほうがよいようです。
タオルの共用も控えてください。
鼻の中には、とびひの原因菌が多いので
鼻をさわった手で、かきむしると感染してしまう可能性が高いので注意したほうがいいです。
また、鼻の周りの傷から「とびひ」になることもあるそうです。
子供が、痒がってかきむしったら「とびひ」チェックを入念にしてあげてください。