これから暖かくなってくると、子供たちも外で遊ぶ機会が増えてきますね。
虫刺されやアセモ等もできやすい季節もそこまで来ています。
これからの季節は、虫刺されやアセモができると、
かゆいので掻いてしまい、傷をつくってしまいがちです。
この傷に、元々皮膚に存在している菌が感染して発症するのが「とびひ」です。
とびひってどれくらいで治るの?
とびひは細菌が原因で発症するので、免疫はできません。
なので、条件がそろえば何度でも発症してしまいます。
あっ!とびひだ!!
と思って病院に行って薬を飲んだり、塗ったりすると
すぐに効果が現れてきます。
一日で治る・・・というわけではありませんが
2.3日で、ずいぶん改善してきます。
もし1週間たっても、改善の兆しがなければ薬があってないのかもしれません。
治療を開始したところが治ってきだしても
ほかのところにうつってしまったら元も子もありません。
子供が患部をかいてうつしてしまわないように、ガーゼなどで覆ってあげてください。
とびひと間違いやすい病気は?
子供のからだに水ぶくれを発見!
これって、ほんとうにとびひ?
そうなんです、間違いやすい症状の病気がいくつかあります。
◇水ぼうそう
原因はウィルス感染です。
赤いぶつぶつが全身にあらわれ、それが水ぶくれになり、そのままかさぶたとなって治っていきます。
湿疹が次々と新しくできるので、赤いぶつぶつ、水ぶくれ、かさぶた等の症状が同時にあらわれます。
◇水いぼ「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」
これも原因はウィルスで、接触感染でひろがってしまいます。
光沢のある白~やや赤っぽい小さなプツッとしたものが、
ひじ・ひざの内側、ももの付け根、わきの下、上半身などの
皮膚のうすいところにでき、掻くことで全身に広がっていきます。
◇汗疹(あせも)
汗を多量にかくと、汗を出す管がつまって汗疹ができます。
ふつうは透明~白っぽいのですが、赤い汗疹にはかゆみがあり、
掻くとおでき(かための潰瘍のような感じ)になります。
さらに化膿してひどくなると、
あせものより(汗腺膿瘍(かんせんのうよう))になってしまいます。
◇アトピー性皮膚炎
アレルギーが原因で起こるといわれています。
湿疹、かさぶた、かゆみなどが繰り返して、見ていてもつらそうです。
首やひじ・ひざの内側などによくできるようです。
◇接触皮膚炎
ぬり薬や植物、衣類・靴、金属、洗剤、虫など、いろいろなものと触れることで起こります。
原因となるものが触れたところに、かゆみを伴う赤いぶつぶつができ、それが小さな水ぶくれになることもあります。
症状がでるのは、触れたところだけです。
以上、とびひと間違いやすいと思われるものをピックアップしてみました。
同じ原因菌でも、違う疾患のこともありますし
同じ疾患でも、症状の現れ方は様々です。
気になる症状があれば、自己判断せず早めの受診をおすすめします。
薬がない!でもすぐに病院に行けないとき
わかっていても、すぐに病院に行けないときってありますよね・・・
そんなときは、応急処置として市販の薬を使うという方法もあります。
あくまで、応急処置ですので、後日病院にいくことを前提に・・・
とびひの原因は菌なので、抗菌作用のある塗り薬を購入します。
かゆみ止めの軟膏等は効きませんし、
逆効果になることもありますので気をつけてください。
どこのドラッグストアーにも薬剤師さんが常駐していると思いますので、
相談して購入すると間違いないと思います。
そして
患部を清潔に保ち、患部の皮膚接触をさけるように気をつける。
タオルなどの共用はしない。
かゆがるので、直接掻きむしらないようにガーゼなどで覆う。
ただし、密封は菌の繁殖を促すので避けてください。
もうひとつ
余談になりますが
とびひになりそうな予感がするとき
私が試している方法があります。
友達に教えてもらったのですが
緑茶をつかいます。
冬に緑茶でうがいをすると風邪を引きにくくなると
聞いたことあるかもしれませんが
それと同じ感じです。
殺菌作用のある緑茶をしみこませたコットンで
患部をトントンとふいてあげます。
ただ、これだけです。
急須で入れる緑茶だけでなく
ペットボトルの緑茶でもいいみたいです。
よければ試してみてください。
昔、私の妹が赤ん坊のとき
首の後ろのにできた汗疹がひどくなって
母親が近所で、枇杷の葉だったか、桃の葉だったかをもらってきて
煎じた液体をお湯に入れて沐浴していました。
きっと同じような効果があったのだろうと思います。
素人判断は危険
家でできることはいろいろありますが、
もしなかなか症状が改善しないときには
最初の抗生物質が効かなかったのかもしれません。
その場合は、違う薬に変えてくれると思いますし
とびひと同じ菌の感染で、
とびひより重症な「ブドウ球菌性熱傷皮膚症候群」という
皮膚疾患を発症する場合もあるようですので、
やはり、病院への受診はきちんとしておいたほうがいいと思います。